「Desafinado(デサフィナード)」は、ブラジルのボサノヴァのスタンダード曲で、作曲はアントニオ・カルロス・ジョビン(Tom Jobim)、作詞はニュートン・メンドンサ(Newton Mendonça)によって1958年に書かれました。タイトルの「Desafinado」はポルトガル語で「音程が外れた」「調子はずれの」という意味を持ちます。
この曲は、ボサノヴァという音楽ジャンルを世界に広めた楽曲の一つとして広く認識されています。ボサノヴァは、1950年代後半にブラジルで誕生した音楽スタイルで、サンバとジャズを融合させたものです。「Desafinado」は、ジョビンの洗練されたメロディーと、リズムの変化に富んだアレンジが特徴です。
歌詞は、音楽や愛についてのユーモラスな視点を描いています。主人公が「音痴」だと批判されたことに対し、その独特な音楽スタイルや個性を肯定的に受け入れる内容になっています。この楽曲は、その斬新なリズムとメロディー構成、さらには歌詞のユーモアが多くの人々に愛されています。
「Desafinado」は、スタン・ゲッツやジョアン・ジルベルトなどのアーティストによってカバーされ、特に1962年のスタン・ゲッツとチャーリー・バードによるアルバム「Jazz Samba」に収録されたバージョンが有名です。このアルバムはアメリカで大ヒットし、ボサノヴァブームを巻き起こしました。
この曲は、ボサノヴァの象徴的な楽曲として、現在でも多くのミュージシャンによって演奏され続けています。ボサノヴァのリズムやメロディの美しさを象徴する「Desafinado」は、音楽史においても重要な位置を占める楽曲です。
Desafinado 用Inst音源
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