「Mood Indigo」は1930年にデューク・エリントン(Duke Ellington)が作曲し、バーニー・ビガードとアーヴィング・ミルズが共作したジャズのスタンダードナンバーです。この曲は、当初「Dreamy Blues」というタイトルで演奏されていましたが、後に「Mood Indigo」として知られるようになりました。特にその印象的なメロディと独特の編成が特徴的で、クラリネット、トロンボーン、ミュート付きトランペットという当時としては異例のアンサンブルによって、深い憂いと都会的な哀愁を漂わせるサウンドが生まれました。
エリントンのアレンジは、低音から高音へと滑らかに流れるような旋律の動きと、楽器の音域を逆転させるような使い方で革新的と評されました。「Mood Indigo」はその後、多くのジャズ・ミュージシャンや歌手にカバーされ、ビリー・ホリデイ、エラ・フィッツジェラルド、フランク・シナトラなどの名唱でも知られるようになります。ジャズ史における重要な楽曲のひとつとして、今なお演奏され続けており、ブルースの哀しみとジャズの洗練が見事に融合した一曲です。
Mood Indigo用Inst音源
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